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きらわれものは爪を隠す──ヘビの生態系──
見た目の不気味さ、毒をもつ怖さからきらわれものの ヘビ ですが、手足のない独特なボディやその生態系に興味をそそります。 ヘビに手足がないのは、地中にもぐる習性があった トカゲ の一種が、もぐりやすいように退化したからです。 1億数千万年前、恐竜が闊歩(かっぽ)した...
弓長金参
2023年10月29日読了時間: 3分


見上げてごらん──妖怪ができるまで──
首が伸びる「 ろくろ首 」という妖怪がいます。 これの元ネタといわれるのが、新潟県に伝わる妖怪「 見上げ入道 」です。 路を歩いていると、向こうから小僧さんが歩いてきます。 (小さなかわいらしい小僧さんだな) と思いつつ進むと、当然、小僧さんに近づきます。...
弓長金参
2023年10月6日読了時間: 3分


くさった草からホタルがわき出るの?──二十四節気・七十二候の役割──
「 腐草為螢(くされたる草ホタルとなる) 」。二十四節気・七十二候のひとつです。 「 芒種(ぼうしゅ) 」の時期にあたる、6月上旬ごろの梅雨の季節を表わしたことばです。 「 二十四節気 」とは1年を24等分した各時期を表わしたもので、おなじみの「 春分 」「 夏至 」「...
弓長金参
2023年9月15日読了時間: 3分


Chinese Birthday──漢字ができるまで──
漢字は“ 殷王朝 ”とも呼ぶ「 商王朝 」から本格的に使われました。 亀の甲羅や動物の骨に刻んだ「 甲骨文字 」がその原型です。紀元前17世紀にまで遡(さかのぼ)ります。 漢字は商王朝の人びとが考案したのでしょうか。 四川省あたりに栄えた「 三星堆(さんせいたい)...
弓長金参
2023年7月29日読了時間: 4分


美的感覚の輸出──グローバル化する日本の伝統美術──
19世紀末、明治新政府の開国政策で、日本の伝統美術・工芸品が多数ヨーロッパに渡りました。 従来の伝統技法に則(のっと)らず、現代絵画の風潮が芽生えつつあった ヨーロッパ画壇 に、日本独自の作風は多大な影響を与えました。 ヨーロッパで日本文化のブーム「 ジャポニズム...
弓長金参
2023年1月30日読了時間: 3分


自覚のないマリオネット:新聞は剣よりも強し
現在、強固に構築されたネット社会により、一瞬にして情報が広まり、根強く人びとの記憶に刻まれます。 ごく平凡な一般人が趣味の動画や記事をネットにアップし、ふとしたきっかけでその分野のプロ顔負けに注目され、結果、多額の報酬を得る事象も多くあります。 一方で、実態はともかく“...
弓長金参
2022年12月30日読了時間: 4分


名付け親は赤の他人:絵画の名称の由来
パリ北方の シャンティイ城 内にある コンデ美術館 の所蔵品に、“ 世界で一番高価で、世界で一番美しい書物 ”と謳(うた)われる ランブール兄弟 作「 ベリー公のいとも豪華なる時祷書(じとうしょ) 」があります。 なんとも仰々しい絵画の名称ですが、本来この書物の名前は単純...
弓長金参
2022年11月28日読了時間: 4分


百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)がねり歩く江戸の街:妖怪ができるまで
「 一反木綿(いったんもめん) 」や「 ぬりかべ 」などの個性豊かな妖怪たち。 一反木綿と聞くと、つり目で空を飛ぶ、白いふんどし姿が思い浮かびます。おそらく大多数の日本人は、大同小異同じキャラクターを想起するでしょう。 本来これらの妖怪は、一部の土地で語り継がれた「...
弓長金参
2022年9月18日読了時間: 4分


「他山の石」は貴重な宝石:駄作は反面教師
「 他山の石 」とは、自分に影響のない他人の行動を教訓にすることです。 小説を書く上で誤字・脱字や文法的に正しいかではなく、読みやすくするテクニックや基本ルールがたくさんあります。 例えば「 私 」や「 あなた 」などの主語は、文脈で分かるならカットする。 「 彼...
弓長金参
2022年7月23日読了時間: 3分


匿名希望。名前は名乗れません:字の役割
三国志に登場するたくさんの英雄たち。 その名前はときに「 諸葛亮(しょかつりょう) 」、ときに「 諸葛孔明(しょかつこうめい) 」と統一していません。 “ 諸葛 ”は姓で、“ 亮 ”が名前です。では“ 孔明 ”は何でしょう。 孔明は「 字(あざな)...
弓長金参
2022年7月19日読了時間: 3分


無限に落下する宇宙飛行士:宇宙にも重力はある
風船のように漂う宇宙遊泳。宇宙空間は地上から遠く離れ、地球の重力がかからない。 そう思いがちですが、宇宙空間にも地球の重力はシッカリとかかっています。 重力は 距離の2乗に反比例 します。地上から離れ、高度が上がるほど、地球の重力は小さくなります。...
弓長金参
2022年5月4日読了時間: 3分


クローン技術から生まれた風物詩:花見の習慣ができるまで
東風(こち)が吹くうららかな春、花見の季節です。 花見といえば 桜 ですが、古代日本では「 梅 」を観ました。春に梅を観賞する中国の習慣が、遣唐使を通じ伝わります。 古代中国で、なぜ梅が愛されたのでしょう。 梅は肌寒い初春も、鮮やかな赤い花を咲さかせます。凛とした美し...
弓長金参
2022年5月4日読了時間: 3分


ぞろ目で元気ハツラツ:節句の起源
3月3日は女の子の節句・ひな祭りです。5月5日の男の子の節句とともに「 ぞろ目 」になっています。 ぞろ目の日にイベントをする習慣は、古代中国の「 陰陽五行説(いんようごぎょうせつ) 」から来ています。 陰陽は、万物が持つ「 陰 」か「 陽...
弓長金参
2022年5月4日読了時間: 3分


4000年来の大発見:血液型がわかるまで
「 コロンブスの卵 」という言葉があります。 分かってしまえば簡単、でもその“ 簡単なことに 着目 する難しさ ”を表わした言葉です。 そんな長い間、簡単、でもだれも着目しなかったものに「 血液型 」があります。...
弓長金参
2022年5月4日読了時間: 3分


1000年生き続けた「破天荒」:破天荒の語源
「 破天荒(はてんこう) 」という言葉があります。 字面から天を破壊し、荒れ果てるとイメージし、よく「 傍若無人 」と誤用されます。本来の意味は前人未踏の偉業の達成です。それにはこんなエピソードがあります。 中国唐の時代、官吏登用試験「 科挙 」が本格的に始まります。“...
弓長金参
2022年5月4日読了時間: 3分


モンスターがやって来る日:春節の爆竹の起源
もうすぐ大晦日、年越しです。 幾つか呼び方はありますが、中国語で大晦日を「 除夕(じょせき) 」といいます。正確には大晦日の日没から新年までの時間帯を指します。“ 夕(せき) ”を“ 除く ”で「 除夕 」といいます。 除かれる 夕...
弓長金参
2022年5月4日読了時間: 3分
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