野間埼灯台(愛知県知多郡美浜町)
- 弓長金参
- 2023年10月29日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年6月24日
野間埼灯台は愛知県最古の灯台です。

1921に設置され、2022年に文化庁の「登録有形文化財」に指定されました。
登録有形文化財に指定する建造物は、原則、築50年以上で歴史的な価値があり、その造形がオリジナリティなものが対象になります。
文化遺産としての灯台は、「重要文化財」「登録有形文化財」「史跡」の3つにカテゴライズしています。2023年現在、重要文化財は13基、登録有形文化財は23基、史跡は3基あります。日本全国に灯台が約3200基ありますから、野間埼灯台は貴重な文化遺産です。

伊勢湾にのぞむ灯台は、アニメやマンガのイメージどおりの姿でたたずみ、大海をバックにファンタジーなおもむきがあります。
近くに一風変わった寺院「宝珠寺(ほうしゅうじ)」があり、隠れたスポットとなっています。
東京の巣鴨に“とげぬき地蔵”で知られる「洗い観音」があり、その姉妹観音として分霊した洗い観音があります。治したい部位と同じ観音さまの部位をたわしでこすると、ご利益があるといいます。

宝珠寺の住職が大学時代、同じ宗派・曹洞宗に属するとげぬき地蔵のある高岩寺(こうがんじ)に下宿した関係で、特別に分霊をゆるされたとのことです。
ちなみに登録文化財は、さらに細かく「指定」と「登録」の2つに分かれます。
指定は外観の保持や現状維持の義務などの規制がきびしい反面、それなりに公的な資金援助があり、登録はそれらの規制がゆるい反面、資金援助も少額になります。