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頭をやわらかく:臨機応変な言い換え

  • 執筆者の写真: 弓長金参
    弓長金参
  • 2月16日
  • 読了時間: 2分

 翻訳者は当然、翻訳対象の言語への高い読解力があります。

 必要に応じて知らない単語や流行語などを調べるにしても、原文の意味はわかります。

 しかし、原文の意味がわかっても、それにマッチする日本語をどう書くかが悩みどころです。言い換えればそれが翻訳者としての腕の見せ所、つまり「語学力」ではない「翻訳力」になります。

言い換える翻訳力

 悩みやすいパターンを2つ紹介しましょう。

 中国語にしろ英語にしろ、このような二重否定のパターンがよくあります。


 私はケーキを見ると、食べないということが絶対にできない。


 そのまま日本語に置き換えても一応意味はわかりますが、ぎこちなさも感じます。

 ケーキを食べたいのでしょうか? 食べたくないのでしょうか?

 ここでの意味は“食べない”ということが“できない”、つまり“絶対に食べることができる”、かみ砕いて言えば「必ず食べてしまう」、さらに「ついつい食べてしまう」に置き換えることもできます。

 意味は同じでも、よりスムーズな日本語に変換しましょう。


 別のパターンを紹介します。


 この機器を操作するときは、指導員の指導を受けることで操作をすることができます。


 こういうときも、作者が言わんとすることはなにかを考えましょう。

指導を受ける” ⇒ “操作をする”をひっくり返します。つまり、「操作をする前に指導員の指導を受けてください」です。

 ポイントは作者がなにを言いたいのか、ここを押さえた上でスムーズな日本語に置き換えるプロセス、それが翻訳の仕事といえます。

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