不意打ちの翻訳ソフト攻撃!––翻訳ソフトを使いこなそう––
- 弓長金参
- 2023年5月13日
- 読了時間: 2分
更新日:8月22日
翻訳は翻訳ソフトが使いこなせることも必要です。
通常の翻訳依頼は翻訳会社から依頼メールが届き、そのとき翻訳対象となる外国語で書かれた原紙や、参考資料などが添付されています。

WordやExcelなどのOSソフトに、直接訳文をベタ打ちするのであれば問題ないのですが、ときおり翻訳ソフトの使用を指示されることがあります。
翻訳会社からそのソフトのIDやPWをもらい、ログインします。
ログインすると、Excelのように区分けされたマスのなかに、センテンスごとの原紙が記載されています。その原紙の横に対応して訳出します。
訳ができ上がれば、訳文もそのソフトを介して翻訳会社へ納品します。要はクラウド上で一連の翻訳作業を完了するのです。

翻訳ソフトの利点は、「翻訳の効率化」と「用語の統一」です。
原紙に合致もしくは類似するセンテンスや用語の訳例をデータベースから引っ張り、自動的に画面表示されます。それを参照しつつ翻訳するのです。
数百ページものボリュームのあるマニュアル資料などを、複数の訳者が章ごとに分担して、同時に翻訳するときなど、翻訳ソフトのメリットが発揮されます。

ただ、個人的にはデメリットも感じます。
翻訳ソフトを指定される場合、翻訳会社から取扱説明書をもらえるのですが、けっこうなボリューム(数十ページ)があります。
慣れればそう難しいものではないのですが、その慣れるまでが大変です。
悲しいことに慣れたころに翻訳が終わり、大分と間が空いて忘れたころ、不意に翻訳ソフト使用の依頼が来ます。
翻訳自体は1時間程度のボリュームにも関わらず、そのソフトの復習で翻訳自体よりも時間がかかります。が、当然、翻訳料にその復習時間は含まれません。


