翻訳前に読書をしよう––訳す前の下調べが大事––
- 弓長金参
- 2023年5月12日
- 読了時間: 2分
更新日:2025年8月26日
フリーランスの翻訳案件は、多岐に渡ります。
今まであまり接点のない分野の案件が来るときがよくあります。そんなときは、翻訳前の下調べが大事です。

シリーズものの映画やマンガなどで、随所に“前作を知っているファンには分かる”小ネタを仕込んであります。
これと同様に原紙の作者(外国人)も、その分野にある程度詳しい読者を想定し、文章を作成しているため、訳者もその分野のことを知る必要があります。
その分野特有の言い回しや、その分野の常識などです。それを知らずに字面だけを追って訳すと、誤訳する可能性があります。

日本語で例えると「清水の舞台から飛び降りる」を、そのまま解釈すればどうなるでしょう。“京都にある清水寺の高台から飛び降りること”でよいでしょうか。本来の意味「思い切って決断する」からすれば、間違いです。
案件の難易度にも依りますが、まったく未知の分野であれば、1、2時間はその分野のことをザックリでよいので、ネットで調べましょう。
ネットは内容が玉石混交のため、できれば近くの図書館で、関連書籍をはしごすることをお勧めします。

それらの書籍を逐次読了しては、かなり時間がかかるため、書籍の概略をまとめている可能性が高い“第1章”や“終章”と、“目次の標題”を見て、訳に関連しそうな章を読みます。
これを数冊行えば、効率よく知識を吸収できます。
一方、どのレベルを以てよしとするかは、悩ましいところです。
知識習得は切りがないため、ポイントは“広く浅く”です。このように翻訳には新しい知識の吸収、つまり読書が欠かせません。


